グリーンブックとは1960年代頃のアメリカ国内を旅行する時の黒人用ガイドブック
今でも人種差別はあるようだけどその当時は今と比べ遥かにキビシイものだった
黒人は白人と同じホテル、レストラン、トイレその他イロイロ使うことができない
この映画では黒人の超一流ピアニストが演奏活動のため人種差別の激しいディープサウスと言われるアメリカの南部の都市をコンサートツアーでまわる実際にあった話からできているロードムービー
その運転手に雇われたのがナイトクラブで用心棒をしているイタリア系の半分ヤクザみたいな男
コレがまた怒りっぽくて乱暴者、すぐに暴力をふるってしまう
当然行く先々で揉め事が起きてしまう
なんとか解決しながら旅をしていくうちにお互いに友情が芽生える
というある意味お約束な映画
それにしても当時の人種差別の酷さはヒドイものだったようだ
演奏を聴きに来る人は白人のセレブたちなのに
ピアニストとしては尊敬されてもソコを少し離れただけで
ホテルの従業員からも一人の黒人として扱われてしまう
そのホテルで食事することもできなしトイレを使うこともできない
どこかのバーに入れば黒人というだけでいわれのない暴力を受ける
宿に泊まれば黒人専用のホテル
雇われている運転手は白人で雇い主よりも良いホテルに泊まる
日本人からすればとてもじゃないけど理解できない世界
アメリカなんかは今でもその当時に比べればいいとは言うものの
人種差別はしっかり残っているようで
白人警官に射殺されたりするケースが後をたたない
トランプとバイデンの大統領選挙で知名度があがった「BLM」なんて黒人の活動家たちのグループがあるようだけど
なかなか白人至上主義はなくなりそうもない
そんなことを考えると今回東京オリンピックもIOCの委員たちもコロナ過なのに東京で開催強行するようだ
なんとなく開催国がイギリスとかフランスとかヨーロッパの白人の国だったら
感染爆発が起きている最中にオリンピックはやらないような気がする
時々見るバッハ会長やIOC委員のコメントを聞いたりするとすごくイヤラシイ顔に見えたりもする
コレも白人至上主義による人種差別の一つなんじゃないだろか
この映画はそれでも最後にホロッとさせてくれる
機会があったらぜひ見てほしい映画だ・・・(^^ゞ